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"あれ"の恐怖に岡田准一&小松菜奈も大絶叫!?
「来る」怖がり屋さん限定プレミア試写会

2018年11月27日

「来る」怖がり屋さん限定プレミア試写会


「告白」の鬼才・中島哲也監督の四年ぶりの最新作「来る」がついに完成! 11月27日、"怖がり屋さん"だけを招待しての「絶叫OK」のプレミア試写会を東京・秋葉原の秋葉原UDXシアターにて開催しました。岡田准一さん、小松菜奈さんが本作撮影中に遭遇した怖~い経験を告白し会場は騒然! こちらのトークイベントの模様をレポートいたします!


岡田准一さん(あれの謎に迫るオカルトライター・野崎和浩役)
この映画、三~四日前にやっと完成しました。僕らもその時に観て、衝撃を受けました。そして中島監督の作品に出られたことを(小松さんと)二人で喜びました。今日は怖がりな方が来ているんですよね。でも、皆さん怖がるかなぁ...? どうかなぁ? 皆さんが思っているような怖さじゃなくて、もしかしたらグッと黙ってしまうようなことが多くなるかもしれません。"何かが来る"という、のぞくような映画になっていますので楽しんで帰ってください。
小松菜奈さん(あれに戦いを挑むキャバ嬢霊媒師・比嘉真琴役)

今回、「来る」のイベントでお客様の前でお話するのは初めてなので、短い時間ですが楽しんでいってください。

MC:ついこないだ出来上がったのですね?

岡田さん:
ほんとについ最近ですね。その日にできなければ公開に間に合わないってくらいにギリギリだったみたいです。そんな最終リミットだった日に出来上がったみたいです。(スタッフの間では)「全国公開できないのではないか」って噂が流れていましたよね? 映画が「来ない」んじゃないかと(笑)。中島監督は撮影の時からこだわる方だったので、撮っている段階から「間に合うのか?」って思いました。「監督、間に合いますか?」ってみんなが聞いたら「知らないよ。そんなの」って返されるので、「どうなるんだろうね」って話していました。でも、そういうところ(期日)は守る監督なので、本当にすごい作品が出来上がったと思います。

MC:出来たてホヤホヤをご覧になって感想はいかがですか?

岡田さん:
まず、僕はラッキーだなとすごく思いました。この段階で中島監督の作品に呼ばれて、参加できたことがすごくラッキーだなと。中島監督は...言葉で表すのは難しいので、作品を観てもらったら分かるんですけれど...すごくクレイジーだなって思います。言葉が悪いかなぁ? これでも、だいぶオブラートに包んでいるんですよ(笑)。

小松さん:
はい、監督はクレイジーです。

岡田さん:
TV撮影クルーが来ているのであまり言えないですが、「いい意味でクレイジー」です。「この人はやっぱり飛んでいて...クレイジーだよな」って現場でも言っていましたから。「鬼才」と呼ばれている監督と仕事をしていると、現場でも「これは良い映画になりそうだな」という実感があるというか、たまにそういう作品があるんです。もちろん、作品を観たときに、「良い映画だな」って思える作品になっていましたね。

小松さん:
なかなか映画を一回観ただけで感想っていうのは難しいんですが、「すごくめまぐるしくて強烈な映像を観たな」っていうのがすごくありました。なかなか言葉に表せないんですが、なんかもう、いい意味で「変態」なんじゃないかなって...(笑)。

岡田さん:
いい意味でね(笑)。観てもらったら「この映画を作った人は変態だな」って、「普通じゃないな」って感じてもらえると思いますよ。

MC:現場でもそういう実感が?

岡田さん:
台本でも普通は主語・述語がキレイな日本語に直されて書かれているものなんですが、一回、中島監督というフィルタを通っているので、キャラクターの言葉に直されて書かれているんです。ビジュアルでも僕ならひげが6ミリ、髪型はこれくらい、小松さんなら髪はここまでがピンクでここは金髪っていう細かい指示があるんです。全部に監督のビジョンがあるので、本当に「映画監督!」って感じがするんです。台本の段階でよくできているので「これはすごい作品になるな」っていう実感できるんですよ。でもその分、現場は大変なんですよ。朝まで撮影っていうのが決まりで、早く終わらない。そもそもスケジュールにはまっていないんですよ。この分量をこの時間でっていうスケジュールの幅がおかしいんですよね。

MC:プロデューサーからは特に何も?

岡田さん:
監督が妥協するのも変な話なので、監督が撮りたいものをみんなが追いかけていくし、とにかくスタッフもキャストもみんな怒られるんですよ。

小松さん:
怒られますね。私は「青春映画のやりすぎだ!」とか「そんな芝居はここでしなくていい!」とかたくさん言われました。

岡田さん:
愛情があるんですよね。小松さんのことは監督自身が見いだしたっていうのもあるので、娘に対してのような愛情があるんですよね。僕らは小松さんと監督の関係はうらやましいんですよ。まるで親子のような関係で、「どこで覚えてきたんだ、そんな芝居!」って怒られていましたね(笑)。

MC:岡田さんも怒られたんですか?

岡田さん:
僕はもう、「細かくボソボソとしゃべってくれ」というようにニュアンスや、その強さまで指定されました。でも、一回セリフを噛んだときに「キミは賞とか獲っているんでしょ? 噛むのはどうなの?」ってディスられましたね。あと、スタッフにもすごいんですよ。カメラマンさんを「その画は何なんだ?」「全然違う!」って追い込んでいました。スタッフ・キャスト全員が中島監督が「目指しているもの」を目指していく感じでしたね。

MC:「作品の中でこのシーンはすごい!」と感じたところはありますか?

岡田さん:
妻夫木さんや黒木さんは、ものすごく楽しんで演じているのを見ていました。黒木さんも「やってやりました」って感じで、あんな黒木さんを初めて見ました。今回はあんまりご一緒するシーンはなかったんですが、「おつかれさまです」って声をかけたら(黒木さんは)「今日もやってやりましたよ」って感じですれ違っていきました。本人は悩みながらやっていたみたいですが、傍から見たら楽しんで役に向き合っているように感じました。妻夫木さんも長年の経験を持って現場に立たれている感じでしたね。なので、「すごいシーンはどこ?」って聞かれても、すごいシーンがたくさんあるんですよね...。

小松さん:
でも最後の「あれ」と戦うシーン、わけわかんないですよ。

岡田さん:
わけわかんないね。「これ、撮れるのかな?」って話していたくらいです。

小松さん:
やっていく中でだんだん台本が血だらけになっていくんです。毎朝、現場に来て血のりをつけました。受け身の芝居もたくさんあるし、CGもあるので「こう来るからこういう気持ちなんだよ」って指示されて...(苦笑)。

岡田さん:
僕も割と受け身のリアクションで、毎日驚いてばかりでした。しかも「CGで血が来ます」とか「部屋が割れます」という指示が多くて、「一体どうなるんだろう?」「部屋が割れて血が飛び出すとか実現するのか?」って思いながら、ずっとハァハァ言いながら「やめて!」って叫んだり、松(たか子)さんに怒られたり...。

小松さん:
殴られていましたよね。

岡田さん:
松さん、ひどいんですよ(笑)。松さんのあの役はすごいですよね。僕らは割と巻き込まれる側なんですが、松さんが現場に来るとその役の風貌からして作り込みがすごいので「ヤバいのが来たな」って思いました。

小松さん:
完全に怪しいヤツですよね。

岡田さん:
今日は(怖がり屋さんが集まっているけれど)「キャー!」だけでなく「ふふふ」もありだと思います。松さんはファーストカットの川岸の時点で異様ですから...。暗闇の対岸でサングラスを掛けながら話していますから...ヤバいです。「どういう映画なの?」「あなた誰ですか?」って感じですよ(笑)。

MC:岡田さんも怖がり屋さんだと伺いましたが?

岡田さん:
どうなんですかね? 「台本が怖くて読めなかったです」と言ったのが一人歩きしているみたいですけれど...(小松さんに向かって)怖かったですよね?

小松さん:
私、怖いのが好きなので、全然怖くなかったですね。

岡田さん:
あれ? 怖くなかった? あの電話のくだりとか「え?どっち?」とかならなかった? 僕は、できるだけ朝に(台本を)読むようにしていましたね。寝る前、シャワーを浴びるのが怖くなりそうで。だから読み込むのに時間がかかりましたね。でも、読んでいると慣れちゃうんですよね、人間って。それも怖いし、いろんな怖さがありますね。

MC:日常生活で怖いものはあるんですか?

岡田さん:
そんなに「わー」とかリアクションするタイプじゃないですよ。

小松さん:
私、お化け屋敷とかは無理ですね。映画を観るのは大丈夫ですけれど、体験するのは無理です。岡田さんはお化け屋敷は無理ですか?

岡田さん:
長年、行っていないんですけれどお化け屋敷は...「何でおどかすんだ?」って思っちゃいますね。あと、(武術をしているのもあって)急に人に距離を詰められるのが好きじゃないんですよね。反射的に防御しちゃうかな、危ない距離感が好きじゃないので...(笑)。

MC:今日は発声OKですが、映画を観ながら声を出しちゃうことはありますか? もしくは最近、何かで声を出して驚いたような出来事はありましたか?

岡田さん:
小松さんがすごくあるって。

小松さん:
(岡田さんの無茶振りに対して)怖いですね、こういう先輩が(笑)。あ、私は金縛りに遭いました、しかも撮影期間中に!

岡田さん:
え? この映画の? 怖っ!

小松さん:
寝ていた時に、下から這い上がってくる感じがあって...でも、そういう時は目を開けちゃいけないって聞いていたから、頑なに目を開けなかったんです。でも重くて、誰かが乗っかっているような感覚がありました。そういう体験は初めてでした。

岡田さん:
僕もこの映画の撮影中に怖い経験、ありました。リアルに言っていいですか? 松さんがお祓いをするときに、鏡があるんですが、それがちゃんと(神事等で)使われていた神聖な鏡だっていうんですよね。僕はそれを投げなきゃいけなくて...めっちゃ怖くないですか? 罰があたるって言ったら変だけれど、撮影とはいえ、神聖な鏡を投げろって...。スタッフさんが落とさないように毛布を持って構えてくれていましたけれど、芝居の中なので...スタッフさんの方を見て投げられないから、そういうの怖いですよね。

小松さん:
不安ですよね。

岡田さん:
不安! 壊さないように投げたいし、でも芝居だから勢いよくやらなきゃいけないし、「受け取ってくれ」と思いながら置きに行ってもいけないし...。

MC:最後に皆さんにメッセージをお願いします。

岡田さん:
本当にあまり言葉が見つからないんですが、中島監督の才能・鬼才ぶりを感じていただける作品だと思うし、観終わった時にただのホラーじゃないと感じてもらえると思います。言葉は不要な映画だと思うので、観て、中島監督を感じていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

小松さん:
たぶん、怖くはないと思うんですが、叫ぶっていうよりは、どこか共感してしまう部分や、登場人物の闇の部分の怖さを感じられる映画だと思います。観て感じてもらうのが答えだと思うので、ゆっくりと楽しんでいっていただけたらと思います。

写真撮影では、スタッフが仕掛けたドッキリで、岡田さんと小松さんの後ろから撮影で使用された「あれ」の手が出現するというイタズラを敢行! 思わずお二人は笑ってしまいました。

MC:最後にこれから映画をご覧になる皆さまに向けて、メッセージをお願いいたします。

岡田さん:
すごい作品ができたと思っています。人間の怖さ、弱さ、「明るい家庭が実は...」という人間の多面的な部分を描いた作品になっていると思います。ホラーだけど奥の深い作品になっていると思いますので楽しんでご覧ください。

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