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木村拓哉×長澤まさみ×100名のホテルマン
木村、長澤に現役ホテルマンが質問攻め!?
「マスカレード・ホテル」ホテルマン試写会

2019年01月09日

「マスカレード・ホテル」ホテルマン試写会

<長澤まさみさん>


東野圭吾のベストセラー小説を映画化した「マスカレード・ホテル」の公開を前に、1月9日、原作の舞台のモデルとなったと言われ本作の撮影も行なわれた東京・蛎殻町のロイヤルパークホテルにて、現役ホテルマン100名を招待しての試写会を開催。上映後には木村拓哉さん、長澤まさみさんによる舞台挨拶も行なわれ、制服姿のホテルマンから二人に様々な質問が投げかけられました。「万が一、ホテルに転職することになったら、どんな仕事をしたいか?」という質問への二人の答えは? こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。


木村拓哉さん(新田浩介役)
本日はお忙しい中、営業時間中にもかかわらず作品を観ていただき本当にありがとうございました。ロイヤルパークホテルさんには、撮影の時もお世話になったので、作品の途中には見慣れた廊下などがあったと思います。このホテルの協力がなければこの作品は生まれていなかったと思います。それに、このロイヤルパークホテルがなかったら東野圭吾さんは「マスカレード・ホテル」を書いていないと思います。本当に最初から今に至るまで皆さんには感謝ばかりです。
長澤まさみさん(山岸尚美役)

本当にお忙しい中、時間を割いていただいてありがとうございます。「ここは違うな」というところが、作品をご覧になった皆さんの中にはあったかとは思いますが、私としてはできる限りのことはやれたかなと思います。

MC:まもなく映画が公開となりますがお気持ちはいかがですか?

木村さん:
いや、もうドキドキも通り越して、腰が据わった感じですかね。街で「マスカレード・ホテル」の広告写真を目にすると、「ここにも貼ってくれているんだな」と客観視できるようになってきて、冷静な状態でいられるのが嬉しいです。

長澤さん:
撮影をしたのがずいぶん前だったので、「やっと皆さんに観ていただけるなあ」と公開が楽しみですね。

MC:現役のホテルマンに映画を観ていただきましたがいかがですか?

木村さん:
この作品にとって"一番ハードルが高いお客様"だと思います。サービス業の方が醸し出す雰囲気や、厨房で食材を通じてお客様にサービスをされる方の表情の違い...それはこうして登壇して、皆さんの表情を拝見すると、それぞれに仕事に対するモチベーションがおありなのだなと分かります。マズいですね、一番ハードル高いですね、これ。

MC:背筋が伸びるような?

木村さん:
背筋が伸びるというよりは皆さんは"ホンモノ"ですからね...。

長澤さん:
そうですね。作品を楽しんでもらえていたら嬉しいと思うばかりです。

MC:制服姿がズラッと並んでいますが。

長澤さん:
やっぱり、ホテルマンとして、皆さんがそれぞれお持ちのプライドをすごく感じます。

木村さん:
劇版(映画用)の制服は、袖を通すだけで、僕の骨格ではなく別の骨格を与えられているような感覚が毎日ありました。あの制服は、「その別の骨格でなければその形状でいられないようになっているんじゃないか?」と思うくらいでした。体の軸を保った状態で過ごしたのを覚えています。

MC:長澤さんは超一流ホテルマンを演じましたが、どんなことを大事にしたのでしょうか?

長澤さん:
真面目一筋みたいな役柄だったので、ホテルマンとしての風格や、ホテル全体の品格というものがきちんと伝わるように、所作に対してはすごく気を遣いました。このホテルでのロケのときは、ホテルの方に案内していただいて、衣装を着替えたり準備をするために裏の動線を使わせてもらいました。案内してくださる方の姿勢や態度は毎回参考にさせていただきました。もちろん、事前に講習は受けたんですが...。

【ホテルマンの皆さんからの質問】

Q:本日はお越しいただきありがとうございます。お二人が本物のホテルマンになったつもりで観ました。入社二年目なので、すごく参考になることばかりで、これからの仕事に活かせていけたらなあと思いました。 質問ですが、お二人はホテルに宿泊されて、嬉しかったエピソードなどあったら教えてください。また、ホテルにはどんなことを求めますか?
(客室サービス課/女性)


木村さん:
ここロイヤルパークホテルさんでも京都のホテルでもそうだったんですが、初めてお伺いした時は「いらっしゃいませ」と言っていただきました。その後、二回目、三回目、と何度もお伺いして...今日もそうでしたが、「お世話になります。よろしくお願いいたします」とこちらが言うと、「おかえりなさい」と言っていただいたんです。個人的にそれがすごく嬉しいエピソードです。

長澤さん:
笑顔で迎え入れてくださったらすごく嬉しいです。どこに行ってもホテルマンの方は笑顔で迎え入れてくださるので、それはすごく嬉しいなと思いますね。

Q:映画を拝見して、ホテルマンを演じられているお二人がすごくカッコよくて、ホテルマンとして興奮しました。お二人はホテルマン以上にホテルマンだったんじゃないかと感じました。劇中、お二人はフロントクラーク(フロント業務だけでなく利用客の対応全般を担うホテルの中枢的役割)を演じられていましたが、万が一、ホテルに転職するならばどのような仕事をされたいですか?
(ベルボーイ/男性)


木村さん:
お客様とコミュニケーションをとれるサービスでいうと、フロント(受付業務)もそうですしベルボーイ(客の荷物などを部屋やロビーまで運搬し案内する業務)、ドアボーイ(ドアの開閉や客の送迎業務)、ポーター(客の手荷物等を運搬する職業)の方もそうですが...僕は、ホテルに転職するなら"厨房"に立ちたいです。

木村さんの答えに厨房係の人々から拍手が!

木村さん:
ありがとうございます。白く高いコック帽をかぶった方が拍手してくださったのが嬉しいです(笑)。厨房で料理を仕上げた世界観で、お客様に直接ではないですが、サービスをする。それは僕らの作業と似ているような気がします。映画やドラマの撮影のように実際にお客様と接するわけではなく、作品を作ってお客様にそれを吟味していただくのが僕らの仕事なので、その延長で考えると厨房なのかなと思いました。

長澤さん:
私も厨房はいいなぁと思っていたんですが...(笑)。ベルボーイはちょっと寒そうなので...客室係で!

MC:「ホテルマンよりホテルマンらしい」とありましたが。

木村さん:
僕はあくまでもホテルに潜入していた捜査官だったのですが、そう観てもらえて良かったです! ありがとうございます。

Q:映画を観て感動の中、エンドロールで弊社の名前が出てきて、素晴らしい作品に協力できたことを誇りに思いました。 刑事として、お客様の仮面をはがそうとした新田とお客様を守ろうとした山岸にプロのこだわりを感じました。お二人のプロの俳優さんとして譲れないこだわりみたいなものがあれば教えてください。
(宿泊部フロント課/女性)


木村さん:
僕が一番最初に置くハードルは、実際にその立場で働いている方たちがいるので、その方たちに対して失礼のないように、ということです。そこは大事にしたいし、それを越えることができて、初めて皆さんに楽しんでもらえると思うんです。美容師然り、どの職業でも実際にその立場に立っている方たちに「いや、そんなことしねーよ」「それはないな!」と思われてしまうことは、できるだけ僕はしたくはないので、まずはその立場で働かれている方たちに、失礼にならないように演じるというのがこだわりです。

長澤さん:
「こだわりがない」のがこだわりですね。天気が変わりやすかったり、音がうるさかったり、日暮れを狙って撮影をしていると時間が短くなったり、撮影をする環境は常に変わるので、私が「こうでないとできない」と決めごとを作ってしまうとベストが尽くせなくなってしまいます。周りに惑わされない私の集中力を大切にして、何かにこだわることはやめました。

Q:現役のホテリエ(フランス語。ホテルマンだと男性のみの意味が含まれてしまうので、最近では男女共に使えるホテリエという呼び方も使われている)といたしましては、映画を観て、「身を引き締めてしっかりとお客様に向き合っていかないといけないな」という気持ちにさせられました。当ホテルは今年、開業30周年を迎えるのですが、「"あなた"と"街"と30年」というスローガンにしており、長くみなさまに愛されるホテルであるために毎日、努力しております。お二人の2019年の抱負を教えていただけますか?
(宿泊部フロント課/女性)


木村さん:
どこかの雑誌のライターの方かと...(笑)。2019年というよりは、5月1日をもって元号が変わるということで「次の元号でどのような活動をされたいですか?抱負をお願いします」って聞かれることが割と多いですね。抱負は"その時の僕にできる全力は出したい"と常に思っています。それはどの元号になっても変わらないと思います。僕自身、平成になった瞬間も経験しているけれど、それで何か変わったかと振り返ってみても何も変わっていなかったので、元号が変わろうが、2019年もその時の僕にできる全力で、一つ一つやっていきたいですね。"「今日」という区切りでしっかり生活していきたい"と思っています。

長澤さん:
私も木村さんと一緒です。今回、一緒に仕事をして、木村さんから一番学んだことはそういうところです。今日をしっかりとやらないと明日はないと思うので、"目の前にあることに対して誠実にやること"が今年の目標です。

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